一日雨の予報ですので「山下清展」を明日に延期しました。
今日は、持って帰ってきた宿題を片付けて、後はCDの聴きまくりの一日の予定です。
のどのイガイガは、大分良くなりました。もう一日薬を飲めば完治しそうです。
具合が悪くなってからもう2週間になり、一抹の不安を感じています。悪性のポリープが原因では無いかとか、このまま声が出なくなるのでは無いかとか。
と言うのも、今週火曜日に、去年体調を崩して退職した従業員が亡くなりました。5年前に前立腺癌が見つかり、放射線治療やホルモン治療を受けながら、勤務していたのですが、60歳になったのを機に、退職して治療に専念しておりました。生まれながらに、血小板の少ない体質の為、外科的手術が不可能と判断され、最後は肺に転移したとか。それでも、前日の午前中は、元気に見舞客に冗談を言っていたとか。
鮎釣りの好きな人で、鮎の解禁日の前日には、有給休暇願いを提出していました。腕も良くて、落ち鮎のシーズンには、鮎寿司の専門店に捕った鮎を卸して、小遣いを稼いでいました。
火曜日の通夜に出席しましたが、やりきれない想いで一杯になりました。
島の人や、仕事で接する人に「いつまで働くのですか。」とか「8時間も掛けて通勤して働くのは大変でしょう。」とか言われます。
私自身は、働くことに特別の思いがあるわけでもなく、ましてや賃金のことなどに固執しているわけではありません。そこに働く場が有って、働かせて貰っているだけのことです。
しかし、単身赴任は結構ストレスが貯まります。ただ、働くだけに行ってるのですから、日が暮れればアパートに帰り、夜が明ければ仕事場へ行って仕事をするだけの生活ですから。
八月には65歳になります。今では前期高齢者と表現されます。此の二三年記憶力が、がくんと落ちた様に想います。もう、そろそろかな、と思うときも有りますが、誰も「もう辞めて下さいよ。」
と言ってくれないので、まだまだ、島と勤務地を往復する生活が続きそうです。
ただ、「白骨の御文章」が気に掛かる年にはなりました。
それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに、おほよそはかなきものはこの世の始中終、まぼろしのごとくなる一期なり。さればいまだ万歳の人身を受けたりといふことをきかず、一生過ぎやすし。いまにいたりてたれか百年の形体をたもつべきや。われや先、人や先、今日ともしらず、明日ともしらず、おくれさきだつ人はもとのしづくすゑの露よりもしげしといへり。されば朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり。すでに無常の風きたりぬれば、すなはちふたつのまなこたちまちに閉ぢ、ひとつの息ながくたえぬれば、紅顔むなしく変じて桃李のよそほひを失ひぬるときは、六親眷属あつまりてなげきかなしめども、さらにその甲斐あるべからず。さてしもあるべきことならねばとて、野外におくりて夜半の煙となしはてぬれば、ただ白骨のみぞのこれり。あはれといふもなかなかおろかなり。されば人間のはかなきことは老少不定のさかひなれば、たれの人もはやく後生の一大事を心にかけて、阿弥陀仏をふかくたのみまゐらせて、念仏申すべきものなり。あなかしこ、あなかしこ。
合掌
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