通常は水曜日までの勤務なのですが、明日徳山港から「エイコー丸」で釣に行くことにしたので、本日は島へ帰らず、出勤しました。
仕事が一段落したので、先週の新聞記事について一島民としての感想を書きます。
その新聞記事は、此です。
まず、車の通過台数ですが、確かに土日祭日は相変わらず多いです。ただ、平日は当初の計画の500台もの車の数は無いと思いますし、今後は、減りはするけど増加することは無いでしょう。
私が思うに、土日祭日は「橋が出来たし、無料だから一寸行ってみようか」の車と「魚釣り」の車が多い様に思います。(魚は、ほとんど釣れていないようです。)
「やすらぎ伊王島」の利用客は、駐車場に駐車している車の数から見ても大幅に増えたと思われます。
日帰り客が増えたのは、福岡からのバスツァーがお昼のバイキングを利用するために立ち寄った数が多かったのではと思います。
というのは、そのバスツァーの流れで、野母崎の「亜熱帯植物園」へ行ったとき、園の受付の人が入場者が橋が架かってから増えたと言って居られました。
ただ、橋が架かって一年経過した今は、バスツァーの立ち寄りは少ない様に思います。
島民の橋の開通に対する満足度に関しては、橋の通行が無料なのですから「不満」と思う人が少数なのは当然だと思います。
ただ、20%の島民が橋の開通に「満足していない」と言う事実が有るのはどうなのでしょうか。
架橋前から言われていた、橋が架かると「急患などの救急搬送などの地域の安全性が向上する。」と常に言われてきましたが、救急車が走り回っているのは、島内での交通事故のための救急搬送では無いかと思います。
交通事故防止のために、あらゆる所に看板を設置しただけで、事故が発生するのは当事者の問題として処理されているように感じます。
「船の時間にとらわれずに島外へ自由に外出出来るようになった」と言うことですが、バスの便は少なく、自家用車を持っている島民の数は、限られているため(島民のほとんどが、老人です。)この意見は、少数なのでは無いでしょうか。
私ども車に乗れるものにとっては、確かに便利になったのは、事実です。
開通前の島民への説明は、「伊王島はエコの島である事を強調して、車は駐車場に駐車して頂いて、歩き・自転車・バスを利用して島内観光をして頂く」との説明がありましたが、開通後 エコのエの字も見たことがありません。此はどうなったのでしょうか。
航路の利用客の減少についてですが、此は減少するのは当然です。
船では、伊王島~大波止の料金が650円でしたが、バスですと長崎駅まで行っても330円と約半額なのですから当然です。ましてや、橋の通行料が無料なのですから。
此は、船会社も想定内の事だと思うのですが。朝の便を見ても20~30人の乗客みたいです。
それなのに、260人も乗れる船を運航するのは、不思議としか思えません。
ただ、船の便数を減便すると隣の高島の人たちの生活に影響が出るのは、当然です。それで、架橋前の様に、小さい船を頻繁に運航して、高島~伊王島間の料金を安くする様な考えが無いのでしょうか。
現実、高島の人が伊王島に駐車して、伊王島から車で市内へ行く人が有ります。
高島のつり公園に行くのに、伊王島まで車で来て、乗り換えて行く釣り人もいます。
赤字分の補助の金額が大きいと嘆く前にもっと考えておくべき問題では無かったのでしょうか。
ただ、勘ぐりが悪い方へ行きますが、船が小さくなってしまうと、夏の海水浴シーズンに積み残しが出て、海水浴客の来島が少なくなる可能性が有ります。
そうなると、海水浴場を運営している「やすらぎ伊王島」の売り上げが減る結果に成るのを恐れていると思うのは、勘ぐりすぎでしょうか。
橋が出来て、1番の受益者は、誰なのでしょうか。それは言わずもがな。。。。 です。
架橋ブームは、瀬戸大橋の例を取り上げるまでも無く、すぐに終わります。
橋が架かると島を離れる若い人が多くなるのは、何処の島でも同じです。
伊王島も同様な傾向です。私たちが移住してきた五年前は、島民の数が777人でした。(とても覚えやすい数字でした。)現在の人口も750人程度で推移しています。
伊王島に移住して5年が経過して、だんだん島の人たちの考え方に近く成った様な気がします。
もう一足踏み込んだ調査を現地でやったらもっと有意義な記事が書けたのではと思います。
明日は、前回のリベンジです。島へは車で帰りますが、島へ帰り着くのは21時頃に成りそうです。
次回更新は、6/2を予定します。